第9回 フリーマーケットで整理を楽しむ

先日、フリーマーケットに出品し不要なモノを大量に放出して来ました。3人での共同出店でしたが、そこで面白い事が判明。A氏は家庭雑貨、B氏は可愛い実用小物と洋服、私はCOACHのブランド品と洋書を出品。誰が一番、繁盛していたかわかりますか? なぜか、A氏の珍品が飛ぶように売れておりました。

物のストーリー

モノが捨てられない原因の一つに、モノに対する思い入れがあります。
思い出の品、記念の品という様にそのモノに対する機能よりも自分の強い記憶がモノにあると、とって置きたいと思うのです。写真が最たる例で、機能自体が記憶をとどめて置くためのモノだから二重に厄介です。写真の整理ついては次の機会にお話ししますね。

思い出の強いモノの流用性

さて、今回のA氏の出品にもストーリー性の強い商品があり、ゴルフやボーリングのコンペで勝ち取ったトロフィー(珍品)などもありました。

これらの品はA氏にとって勝利の証であっても、第三者にとってはストーリーが全く無いわけですから、単なるモノでしかありません。これらは最終的に買い手が付かなく、売れ残ってしまうだろうと踏んでおりました。ところが、開店と同時に1本200円のトロフィーがどんどん、売れていきます。あれっ???「みんな、どうしてトロフィーが欲しいのだろう?」と首をかしげてしまいました。ストーリー性の強いモノは他人にとっては価値が無いモノと言うのは私の勝手な推測でした。

買った人に利用法は尋ねておりませんがトロフィーの入手先が分かりにくく、単価も高いので希少性もあるのでしょう。特にお子様にとっては「有名スポーツ選手」や「頑張った人」だけが貰えるトロフィーは宝物なのかも知れませんね。嬉しそうにトロフィーを抱きかかえるチビッ子に思わず、「今度は買うのではなく、自分の力で勝ち取って♪」と声をかけたくなりました。みなさんもフリーマーケットを賢く利用し、整理上手を目指してはいかが?

萩中 留美子

プロフィール
萩中 留美子 / 公認整理収納アドバイザー

札幌出身。短大卒業後をニトリに入社、販売員を経て単身渡米。カレッジにてインテリアデザインを専攻し、学位取得。帰国後、インテリア・住宅関連等の仕事に従事し、2008年に独立、PIC & Designを設立。現在、公認整理収納アドバイザーとして講演活動や「汚宅」の片付け業務に携わる。道新文化教室(千歳)、経専北海道観光専門学校、経専調理製菓専門学校にて講師担当。

イントロダクション
短大を卒業してからニトリに入社し、販売員を経て単身渡米しました。アメリカの大学でインテリアデザインを学び、帰国してからはインテリアや住宅関連の仕事に携わり、2008年に独立しました。このブログでは整理収納アドバイザーが片付けのヒントになるような、「目から鱗」のお話を伝えていきます。また、整理収納のセミナーも随時開催中です。