第8回 モノの指定席を作ろう

外出の最中、バッグの中から携帯電話を探そうとしたけど、見つからない~!あれっ、バッグの中ではなくて、ジャケットの中にしまったかな?それとも、家に置き忘れた?どこに行った?私の携帯・・・・こういうこと、頻繁にありませんか。

こんな風にすぐ使いたい時にその物が出てこないと焦りやイライラにつながります。
どうして、モノがすぐに出てこないかと言うと、その原因はモノの置き場所を決めていないからです。モノの指定席を作るというのは家の中だけに限らず、バッグの中身にも当てはまります。携帯電話、お財布、鍵、口紅、ボールペン、エコ袋、クーポン券等、バッグ内でのしまう位置を決めていますか?結構、細々としたものが入っていて、煩雑になりがちです。

バッグ内の仕切りや内ポケットを十分に活用してみて下さい。携帯電話を入れる内ポケットはついている場合が多いですよね。小さくて無くしやすいモノはファスナー付きポケットへ、印鑑とボールペンは右ポケット、口紅は左ポケットという様にいつもしまう場所を決めるのがコツです。大きなバッグや内ポケットがないバッグを使う場合にはファスナー付き透明ビニールケースやポーチを使うと便利です。

お手本は調理実習室

思い起こせば学生時代の調理実習室の備品は全て定位置で管理されていましたよね。まな板、包丁、お鍋、事細かにしまう場所がラベルシール等で書いてありました。これなら、いつでも誰でも、必要な時にすぐに取り出せますし、モノが無くなりません。
家庭内でも家族共有で使うモノは(例えばリモコンや爪切りなど)、置き場所を決めて、「使ったら元へ戻す」を徹底しましょう。「部屋が散らかるのは片付けが十分に出来ていないから」と奥様の責任にするご主人がいますが、そうではなく一緒に住んでいる家族全員の責任なのです。家族みんなの協力があってこそ、キレイに整頓された状態を維持できるのです

萩中 留美子

プロフィール
萩中 留美子 / 公認整理収納アドバイザー

札幌出身。短大卒業後をニトリに入社、販売員を経て単身渡米。カレッジにてインテリアデザインを専攻し、学位取得。帰国後、インテリア・住宅関連等の仕事に従事し、2008年に独立、PIC & Designを設立。現在、公認整理収納アドバイザーとして講演活動や「汚宅」の片付け業務に携わる。道新文化教室(千歳)、経専北海道観光専門学校、経専調理製菓専門学校にて講師担当。

イントロダクション
短大を卒業してからニトリに入社し、販売員を経て単身渡米しました。アメリカの大学でインテリアデザインを学び、帰国してからはインテリアや住宅関連の仕事に携わり、2008年に独立しました。このブログでは整理収納アドバイザーが片付けのヒントになるような、「目から鱗」のお話を伝えていきます。また、整理収納のセミナーも随時開催中です。