第7回 茶道と収納の意外な共通点

もうすぐ、八十八夜。緑茶の美味しい季節になってきました。でも今年は冷害で野菜だけにとどまらず、新茶の被害も大きいようです。さて、茶道の世界には、和敬清寂(わけいせいじゃく)という言葉があるそうです。その言葉の意味は

和合、調和、和楽の意。互いに楽しもうという心。
他を敬愛する心。
清潔、清廉の義。まわりも自らも清らかであれという教え。
寂静、閑寂の意。要らないものを捨て去ることで生まれる。

整理収納を教える立場として4番目の「寂」要らないものを捨て去ることで生まれる・・・・これに深く共感しましたね。整理収納を考える上でも要らないものを捨てることで、どういうメリットが生まれるかということを考えます。

メリット1:ゆとりの時間が生まれる
モノが減り、整理が進むと確実にモノ探しの時間が減ります。毎度、出かける度にあれが無い、これが無いって慌てていませんか。毎日5分間、探しモノに時間を費やしている方は年間30時間以上、時間を無駄にしています!

メリット2:無駄な出費が減る
そして、探しきれなかったモノを仕方なくもう一度、買っていませんか。この2度買いもバカになりません。本来、買う必要のないモノまでにお金をかけているわけです。モノの指定置き場が決まれば、お金を節約出来るようになりますよ。

メリット3:ストレスから解放される
時間が無い時に限って、モノが見つからない~!!!これって、本当にイライラしますよね。更にご主人や家族から、「あれ、何処行った??」なんて聞かれることも、更にストレスを生むことになります。要らないモノを捨てて、きれいさっぱりお部屋が片付けばゆとりの時間、プラスαなお金、ゆったりとした心が手に入ります。

綺麗に片付いたお部屋でゆっくり、緑茶を口にし「茶の湯」の精神世界でも紐説いてみたいものです。 
日本茶アドバイザー 兼 整理収納アドバイザーからの話でした。

萩中 留美子

プロフィール
萩中 留美子 / 公認整理収納アドバイザー

札幌出身。短大卒業後をニトリに入社、販売員を経て単身渡米。カレッジにてインテリアデザインを専攻し、学位取得。帰国後、インテリア・住宅関連等の仕事に従事し、2008年に独立、PIC & Designを設立。現在、公認整理収納アドバイザーとして講演活動や「汚宅」の片付け業務に携わる。道新文化教室(千歳)、経専北海道観光専門学校、経専調理製菓専門学校にて講師担当。

イントロダクション
短大を卒業してからニトリに入社し、販売員を経て単身渡米しました。アメリカの大学でインテリアデザインを学び、帰国してからはインテリアや住宅関連の仕事に携わり、2008年に独立しました。このブログでは整理収納アドバイザーが片付けのヒントになるような、「目から鱗」のお話を伝えていきます。また、整理収納のセミナーも随時開催中です。