第5回 片付けなさいは禁句!?

春はお子様の行動範囲も広がりますね。冬場は内遊び、春になると屋外での外遊びが増えてきます。今回はお家で遊びながら子供自身がお片付けが出来るようにと願っているママへのアドバイスです。
さて、散らかしっ放しのおもちゃを横目に「片付けなさい~!!!」なんて注意していませんか?いくら、お子様に片付けなさいとしつこく言っても逆効果です。こういう促し方だと、全く云う事を聞かないか、「ママが怒っているから取りあえず、おもちゃを箱の中へ突っ込んでおこう」としか思わないでしょう。ここでは根本的な片付け方を教えてあげて下さいね。

ポイント1 使っているモノと使っていないモノの区別をつけさせること
ポイント2 しまう場所を決めること
ポイント3 元の場所へ戻す

ここでは机の引き出しを例にします

<ポイント1>
まず、引き出しの中のモノを一度、全部取り出して良く使っているモノとあまり使ってないモノを区別させます。そしてよく使っているモノを手前に、あまり使っていないモノは奥にしまうようにします。根気よく、この区別をさせることによって次第に、引き出しの奥のモノは無くても良いと気がつくはずです。

<ポイント2>
次にしまう場所(位置)を決めますが、大きいものから位置決めしましょう。まずは教科書やノートの位置を決め、テストの答案用紙、トーレディングカード、はさみ、ノリ、鉛筆というように大→小へです。机の袖の下段は動線的に使用頻度が少なく保管するものを入れるのに適しています。一段目の引き出しは小箱等で仕切りを作ってあげると小さいモノの収納に便利です。

<ポイント3>
最後は使ったモノは元の場所へ戻すことを徹底させます。きちんと戻せたら必ず、「上手にしまえたね」と褒めてあげることも大切です。

大人になっても片付け上手な子に

片付けとはしまいこむことではなく、使いやすい状態にすることなのです。
こうやって小さい頃から要・不要の区別する癖がつくと自然と片付け上手になります。あとは家族の人が良いお手本となって、根気よく子供に真似させるように出来れば理想ですね。

萩中 留美子

プロフィール
萩中 留美子 / 公認整理収納アドバイザー

札幌出身。短大卒業後をニトリに入社、販売員を経て単身渡米。カレッジにてインテリアデザインを専攻し、学位取得。帰国後、インテリア・住宅関連等の仕事に従事し、2008年に独立、PIC & Designを設立。現在、公認整理収納アドバイザーとして講演活動や「汚宅」の片付け業務に携わる。道新文化教室(千歳)、経専北海道観光専門学校、経専調理製菓専門学校にて講師担当。

イントロダクション
短大を卒業してからニトリに入社し、販売員を経て単身渡米しました。アメリカの大学でインテリアデザインを学び、帰国してからはインテリアや住宅関連の仕事に携わり、2008年に独立しました。このブログでは整理収納アドバイザーが片付けのヒントになるような、「目から鱗」のお話を伝えていきます。また、整理収納のセミナーも随時開催中です。