第35回 フォーシーズンカラーレッスン①


 「イエベ」「ブルーべ―ス」「春タイプ」「パーソナルカラー」といった単語に出会ったことはありますでしょうか?
 パーソナルカラーというのは、メイクやファッションに活かすことのできる、配色理論の一つです。肌、髪、目の色から、その方が一番美しく見えるカラーグループを判断します。
 実はこのパーソナルカラーに使われる『フォーシーズンカラー』。インテリアの世界でも大活躍する理論なのです。今回からシリーズで、春、夏、秋、冬、のそれぞれのカラーグループについてのレッスンをしてみたいと思います。

フォーシーズンカラーとは?

『フォーシーズンカラー』は、すべての色を、4つのカラーグループに分類する方法です。それぞれのグループの特徴を「春」「夏」「秋」「冬」の四季の彩りになぞらえて名前が付けられています。
色のグループに、四季の名前をつける、というのは、風情があってちょっとロマンティックですよね。
このグループ内の範囲で配色すると、空間の色彩が調和して、多色づかいをしても落ち着きがでます。同じ青でも、「春」の青、「夏」の青は違うのです。
是非、四季の彩りの分類方法を覚えて、日々の暮らしに活かしてみてください!

色の分類

色を表す尺度に「色相」「明度」「彩度」、という基準があります。
「色相」というのは、色の種類のことです。緑みの青。青。紫みの青。のような表し方をします。

「明度」というのは色の明るさのことです。白から黒のグラデーションをイメージしていただければわかりやすいと思います。パステルカラーからダークカラーまで。同じ青の色相の色でも、水色。青。紺色。のようにバリエーションができます。

「彩度」というのは色の鮮やかさのことです。ビビッドな、いわゆる原色が一番鮮やかで、鮮やかさが低くなるにつれ、灰色に近い色になります。

色とトーン

色相は「色」で、明度と彩度はあわせて「トーン」と呼びます。
フォーシーズンカラーでは、色だけでなく、トーンも大事な要素なのです。鮮やかなトーンを含むグループと、スモーキーなトーンを含むグループは、別の種類になります。
色相は、2種類に分類されます。「イエローベース」と「ブルーベース」。こちらは次回詳しくレッスンをしていきますが、基準は色相です。色の種類によって分類されます。
2種類の分類された色のうち「イエローベース」を「春」と「秋」。「ブルーベース」を「夏」と「冬」に分類するのがトーンです。こちらも、次回以降詳しくお届けできればと思っています。
「色相」「明度」「彩度」。この単語を覚えておくと、ぐっとフォーシーズンカラーの理解がはかどりますので、是非、覚えておいてください。

まとめ

では、次回は色相を二分する、「イエローベース」「ブルーベース」の見分け方をメインにお伝えできればと思っています。
トーンのことは覚えきれなくても、「イエロー」「ブルー」の2つのグループを揃えるだけで、家のインテリアやファブリックの色を調和させるテクニックは身につきます。次回レッスンをどうぞお楽しみに!

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!