第6回 「暖かい」色

色で感じる「暖かさ」

節電、エコ、という言葉が身近になって久しい昨今の冬事情。特に北海道での生活は寒さとのつきあい方が大事ですね。

部屋全体を赤系でまとめた部屋と、青系でまとめた部屋とでは体感温度に約3度の差がある、という話題を色彩関係の本ではよく目にしますが、通常暮らしていて「部屋全体を赤でまとめる」機会はなかなか無いと思います。

視界全体に広がる色彩は、身体への影響が大きいものです。お風呂やトイレの壁など小さな空間の色は、温度感も大事な空間です。体感温度を低くするような色は選ばない方がよいでしょう。

また、リビングなどの広い空間に置かれているカーテン、ファブリック、クッションなども全体的に「暖かい」色でまとめていくと、点数が多くなるにつれて空間全体の「暖かさ」の度合いも変わってきます。

「暖かい」色

いわゆる暖色、というと「赤」「オレンジ」などが挙げられます。
ブラウン系は、赤やオレンジに黒や白を加えた色ですので、同じように「暖色」のくくりになります。
効果が強いのはビビッドな色が一番で、「真っ赤」が一番「熱く」感じます。
濁ったり、暗くしたり、明るくしたりする程、効果は穏やかになってきます。
赤を例にとれば、濁れば「赤茶色」、暗くなれば「臙脂」、明るくなれば「桃色」です。

効果は弱くても、「暖かさ」は感じられます。
面積の小さい大きい、効果の大小に関わらず「暖かさ」を求める空間には暖色の仲間の方がオススメです。

「グレー」OR「ベージュ」?

グレーとベージュでは、ベージュの方が暖かく感じます。
真っ白とアイボリーでは、アイボリーの方が暖かく感じます。
水色と桃色では、桃色の方が暖かく感じます。

ほとんど、一般的な感覚で感じられる範囲のことですが、暮らしの中で「暖かさ」がほしいと思う空間は、小物ひとつでもより「暖かい」ものを選んでいくと、視界に占める「暖かい」色の比率もあがりますので、より「暖かい」感覚が得られます。

「真っ白なソファカバーに黒のクッション」よりも「アイボリーのソファカバーにブラウンのクッション」の方が「暖かい」と感じることと思います。

「暖かく過ごしたい場所」には、「暖かい色」を!真っ赤やオレンジなどばかりが暖色ではありません。ちょっとした小物選びの際に意識して、北海道の長い冬を快適に過ごしたいですね。

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!

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