第1回 ハウスメーカー?設計事務所?どこで『家』を建ててもらう??

日差しが少しずつ強くなり、窓を開けると爽やかな風が通り抜け、いっそう春を感じるようになってきました。
洗濯物を干すとき、庭があったら・・・
掃除をしながら、もう少し広い部屋だったら・・・子供たちの部屋も・・・
そんな、そろそろマイホームがほしいな~と考えるママのためのお役立ちコラムです。

「家を建てる」で頭に浮かぶのが・・・

・ハウスメーカー
・工務店や大工さん
・建築設計事務所

さまざまな立場で家づくりをしている会社があります。
建主が、家をつくるためのパートナーをどう選ぶべきでしょうか?

マイホームが欲しいと思ったときはまずインターネットや雑誌で情報集めをするかと思いますが、「ここにしよう!」となかなかそう簡単には決断できませんよね。
そこで、それぞれのメリット・デメリットを簡単にご説明します。

ハウスメーカー・工務店に依頼するメリット

地元の工務店であれば地域の事情にも詳しく、小回りの効いた対応が期待できます。
また、アフターサービスやメンテナンスにも、地元ならではの対応の早さが安心感としてあるかもしれません。

ハウスメーカーは建売や分譲の仕入れ・建築施工・販売等をメインに行っていますが、依頼があれば注文住宅等も行います。(注文対応範囲はメーカーにより異なります)
モデルハウスを見ることも可能で、数多くの住宅を建築することでコストが下がり、工事にかかる費用だけを見ると、ハウスメーカーの方が比較的安いです。

ハウスメーカー・工務店に依頼するデメリット

工務店の規模によっては、設計者が外注(自社にいない)の場合などがあり、基本計画からの提案力やプランニング力あるいは、希望している内容が設計者に伝わりにくい事が挙げられます。

また、建築工法は、その工務店が採用している工法(在来工法・2×4工法など)になるので、工務店選びは、建築工法選びにもなります。
まず、その工務店さんがどんな建物を得意としているか調べてみるといいでしょう。

その他、工務店・ハウスメーカーへの一括発注(設計・施工)は、その施工や見積もりをチェックする第三者が存在していないため、工務店・ハウスメーカーと建主との信頼関係が重要になってきます。

また、ハウスメーカーは会社の規模が大きいため、担当者が転勤で代わってしまい、次の担当者とうまくいかないという事も起こり得ます。
メディア等の宣伝広告費が大きいため、最終的に建築費に上乗せされる可能性もあります。

設計事務所の場合

特殊な敷地(変形・狭小・傾斜)の場合、予算の厳しい時、併用住宅(病院と住宅、店舗と住宅など)、デザイン性・独創性を求めるお客様、そんなケースではハウスメーカーより対応力があると思います。
様々な条件に添った、きめ細かな対応を行います。

基本計画から細かく対応するため、ハウスメーカーに比べ、打ち合わせの回数が多くなります。それに伴い、完成までの期間が長くなるケースがあります。

竣工後も含め、長いお付き合いになりますので、人間関係が煩わしい方、ご自身で考える事を望まない方、手早く入居されたい方はハウスメーカーなどへ依頼された方が宜しいかと思います。

また、設計事務所に依頼すると余計に費用を払わなければならない、建築費が高い、敷居が高い、と思われている方も多いようですが、そうではありません。
ハウスメーカーなどの広告に書かれている物件販売価格には「設計料」、その他がすでに含まれていて、それがはっきりと数字として確認できないだけです。

そして最大の特長が、施主の代理として『建築の専門家が設計監理』をすることだと言えます。
施主の代理として着工から竣工まで設計通りに工事が進んでいるか、専門家の立場で確認します。

新しいお住まいについて「家づくり」とお考えの方は設計事務所、「家を買う」とお考えの方はハウスメーカーが適していると思います。


どのスタイルで『家づくり』を考えるか・・・会社選びは最も重要です。

ご自身が望む「家づくり」の要望を叶えてくれる会社を、それぞれのメリット・デメリットを考慮し、ご家族でたくさん話し合って納得して決めていただくのが良いでしょう。
もし困ってしまうことがあれば、利害関係のない、きちんと話を聞いてくれる専門家へご相談してみてくださいね。

大林 厚志

プロフィール
大林 厚志 / 一級建築士・一級建築士施工管理技士

株式会社北工房執行役員、一級建築士。現場監督経験後、設計事務所にて住宅・商業施設等の設計・監理業務に携わる。現在はホームインスペクター(住宅診断士)や住宅性能評価員としても活躍。住宅関連セミナー・建築士資格試験予備校等、講師経験多数。

イントロダクション
「家」は生活に欠くことができません。家庭環境、転勤、資産や目標など「家」を求める理由は人それぞれですが、誰もが幸せになりたいという夢をお持ちです。北海道の建築に携わって30年。新築設計だけでなく、ご自宅のトラブルなども含め、さまざまな「家」に関わるご相談を承ってきました。そんな私たちだからこそお伝えできる「幸せになるための家づくり」とは。

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