第15回 ワイナリー訪問~八剣山ワイナリー~

風光明媚な八剣山の麓に、札幌で3番目のワイナリーが誕生しました。「フルーツ街道」として親しまれる、果樹栽培なさかんな地域にあり、小金湯温泉や定山渓等の観光スポットに近接した、抜群のロケーションです。建物は2011年8月に完成、初仕込みワインの出荷を今年3月から行っています。
先日、家族で行って参りましたので、写真と共にご紹介いたします。

市内中心部から車で30分ほどで到着。
おしゃれなカフェのような建物が目を引きます。

夏の緑にも冬の白にも映える色として、この赤が選ばれたとか。建物の中に、醸造設備があります。

今回はお弁当を持参し、風が心地よく吹き抜けるワイナリーのテラスで食べ、その後ワイナリー見学に参加しました。亀和田代表自ら、ワイナリーやぶどうの特徴等を分かりやすく説明してくださいました。敷地内を散歩途中、「オオムラサキ」という紫色の美しい蝶に出会え、子供達は大喜び。ワイナリーでは蝶の繁殖を助けるための植樹を行なっているとのことです。

こちらは試験農場です。

様々なぶどう品種を実験的に植え、この地に最も適した品種を選別しています。その後、本圃場で本格栽培に入ります。

クロアチア製のタンクです。

長年ワイン仕込み用タンクを造り続けてきた、老舗メーカの物だそうです。

八剣山ワイナリーのラインナップ。

右より3種類が主力ワインで、セイベ13053 フル&ハーフボトル、ナイヤガラスパークリング フル&ハーフボトル、キャンベルロゼハーフボトルです。試飲もできます。

ワイン原料果実等から造られるジャムも試食できます。ワインのちょっとしたおつまみにピッタリです。お子様のおやつにも良いですね!

近くの果樹園の立派なさくらんぼ(佐藤錦)です。

キャンベルロゼスパークリングやナイヤガラスパークリングと、フルーツの相性は抜群です。ワイナリーの帰りに、果樹園でフルーツを買って、家でワインと一緒にいただくのもお勧めです。

ワイナリーではワイナリー見学をはじめ、農作業体験、敷地内でのバーベキュー(コンロセットや食器の貸し出し。食材は各自用意)、またレンタサイクルもサービスもあります。皆が実際に体験できる、「参加型」のワイナリーにしたいという亀和田代表の思いがたくさん詰まっています。ちなみにお隣の敷地は、乗馬クラブですので、お子様と一緒に楽しめそうですね。是非一度、お出かけになってみてはいかがでしょうか?

※ワイナリー訪問時の注意事項に関しては、コラム第四回「ワイナリー訪問のポイント」もご参照ください。

八剣山ワイナリー
http://www.hakkenzanwinery.com/

松本 裕子

プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター

国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。

イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。