第25回 統一感

‘統一感’をつらぬくのは簡単な事ではありません。
いつも自分の好きなイメージが変化したり、流行に目がいってしまいがちです。
自分の好みというモノは最初からはっきりしているモノではなく、いつも意識して注意深くモノを見ているうちに身についていくものです。そして自分の暮らしに合ったモノを見つけることができる力こそが’センス’です。
いくらお金を払ってもいいセンスを買うことはできません。

今回は2件のモデルハウスをご紹介します。


写真のイメージは【ナチュラルモダン】
床や家具の色合いは木地色で壁や奥の食器棚や家事カウンターを白にして全体的に白の分量を多くしています。キッチンのカウンターをステンレスのヘアライン仕上げにし、硬いクールな質感を出して弱いイメージになりがちなナチュラル感をモダンにしています。


写真のイメージは【和モダン】
まず正面の塗り壁と家具や床の濃い茶色とのコントラストが’和’を感じさせます。家1軒が橙色のグラデーションで統一され、黄色がアクセントカラーになっていて、’カラーonカラー’のテクニックで仕上げています。塗り壁のはけ目やクッションやベッドカバーの刺繍、食卓に置いた籠など荒い質感が色合いととけあって統一感を出しています。

川岸 敦子

プロフィール
川岸 敦子 / 二級建築士

短大卒業後、コンビニエンスストア本部に入社。インテリアの仕事をめざして退社後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー小樽校に入学。インテリア関連の会社を経て1991年に独立。母校にて、コーディネーションの講師を務めながら、戸建住宅、マンション、ホテル等のインテリアデザインの仕事に従事し、1997年インテリアデザイン会社 有限会社ブランを設立。住宅、マンションのモデルルーム、医療関係のインテリア等に携わる2001年 二級建築士を取得。小学3年生の子どもを持つ母親でもある。

イントロダクション
昨年末、事務所の引越しをしました。11年間ため込んだ、物・物・物の数々を整理しながら、次の場所では自分の為に空間を作ろうと決めました。一番最初に考えたのは、仕事をする時の”ここち良さ”。機能性はもちろん、美しさを前提に。インテリアという自分の仕事を見詰め直す、いい機会でした。このコラムでは、皆さんと一緒に”ここち良さ”を考えて行きたいと思います。

バックナンバーはこちら