第20回 洗面化粧台

洗面台と化粧台が一緒になると洗面化粧台となります。
家族みんなが朝、夜と使いまた使いっ放しにしがちな特筆すべき場所です。
コラム1回分では納まらないところかもしれませんが、今回は化粧台という美しい場所として取り上げたいと思います。

化粧台は顔を洗う所というよりは化粧をするところ、最近では欧米風にパウダールームといういい方も一般的になってきました。下の写真はどちらもここ半年前に完成した住宅です。どちらも通路に洗面コーナーを配置したオープンな洗面所でまたどちらも化粧台の近くに窓がある明るい化粧台です。

ナチュラルイメージ

  • 木地色を出したナチュラル色のオープンカウンター
  • 洗面ボウルはカウンターから出っ張らない埋め込みタイプ
  • 洗面ボウルの前面タテに大きなミラー
  • ミラーヨコには薄いグリーンのモザイクタイル
    (この住宅のトイレのアクセントクロスも合わせて薄いグリーンです)

ダークモダンイメージ

  • ダーク色のオープンカウンター
  • 洗面ボウルはカウンターの上に置いたオンボウルタイプ
    (ボウルの幅はちょっと広めでW=75cm)
  • ミラーはシャープなイメージのヨコ型ワイドミラー
    (壁から10cm出して浮いたように取り付いています)


洗面台周辺には収納を多くとって余計なモノを出さず、毎日気持ちよく’化粧台’として使えるようにしたいですね。

川岸 敦子

プロフィール
川岸 敦子 / 二級建築士

短大卒業後、コンビニエンスストア本部に入社。インテリアの仕事をめざして退社後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー小樽校に入学。インテリア関連の会社を経て1991年に独立。母校にて、コーディネーションの講師を務めながら、戸建住宅、マンション、ホテル等のインテリアデザインの仕事に従事し、1997年インテリアデザイン会社 有限会社ブランを設立。住宅、マンションのモデルルーム、医療関係のインテリア等に携わる2001年 二級建築士を取得。小学3年生の子どもを持つ母親でもある。

イントロダクション
昨年末、事務所の引越しをしました。11年間ため込んだ、物・物・物の数々を整理しながら、次の場所では自分の為に空間を作ろうと決めました。一番最初に考えたのは、仕事をする時の”ここち良さ”。機能性はもちろん、美しさを前提に。インテリアという自分の仕事を見詰め直す、いい機会でした。このコラムでは、皆さんと一緒に”ここち良さ”を考えて行きたいと思います。