第18回 ラグマット

氷点下の日々が続いておりますが、冬は家の中にこもっている時間が長くなりますね。
年も明けたし、インテリアで気分を変えたい方も多いはずです。
今回は暖かそうな’ラグマット’についてお話しさせていただきます。

ラグマットはカーペットやマットと区別され、約1畳~4畳ほどの大きさのモノを言います。
色や質感も気になりますが、部屋の大きさと置く家具により適切なサイズを選ばなければなりません。3人掛けソファの前に置く場合ソファの両端は20cm以上はみ出すように置きます。ラグマットがソファの下に入り込むように置くのが理想です。ラグマットによってソファとセンターテーブルが結ばれ、今主流のLDKがワンルームになった仕切りのないお部屋に、心理的にひとくくりのコーナーを作り出すことができます。ラグマットはそのようなことから、エリアラグともいわれます。

毛の長さは様々でカットされたモノとループ状のモノがあります。
でもラグマットらしさを求めるなら、シャギーと呼ばれる毛足の長いモノがおすすめです。
2~3種類の毛が混ざり合っているモノもあり、お部屋に暖かさばかりではなく、深みとくつろぎ感を出してくれます。またテーブルの廻りに集まって座るには最適です。


インテリアに彩りを添えたい方は、’キリム’や’ギャッベ’はいかがでしょうか?トルコやイラン地方などで1枚1枚手で織られたカーペットはナチュラルなインテリアにおすすめです。
でも中には家宝になるくらい高価なモノも・・・。


川岸 敦子

プロフィール
川岸 敦子 / 二級建築士

短大卒業後、コンビニエンスストア本部に入社。インテリアの仕事をめざして退社後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー小樽校に入学。インテリア関連の会社を経て1991年に独立。母校にて、コーディネーションの講師を務めながら、戸建住宅、マンション、ホテル等のインテリアデザインの仕事に従事し、1997年インテリアデザイン会社 有限会社ブランを設立。住宅、マンションのモデルルーム、医療関係のインテリア等に携わる2001年 二級建築士を取得。小学3年生の子どもを持つ母親でもある。

イントロダクション
昨年末、事務所の引越しをしました。11年間ため込んだ、物・物・物の数々を整理しながら、次の場所では自分の為に空間を作ろうと決めました。一番最初に考えたのは、仕事をする時の”ここち良さ”。機能性はもちろん、美しさを前提に。インテリアという自分の仕事を見詰め直す、いい機会でした。このコラムでは、皆さんと一緒に”ここち良さ”を考えて行きたいと思います。