第2回 知って役立つ住宅のキーワード

様々な住宅雑誌や広告・WEBなどを見ると、専門用語が多く判りにくかったりしますよね。これからの住宅建築に備え、土地探しや住宅の契約をする時に、知って役立つ住宅のキーワードを解説いたします。

区分所有権

構造上の独立性と利用上の独立性を備えた分譲マンションの各室等(専有部分)に成立する所有権のこと。
区分所有権が成立する建物を区分所有建物といい、区分所有権を有する者を区分所有者という。
マンションなどの区分所有建物において、建物の独立した各部分のことを「専有部分」といい、この専有部分を所有する権利のことを「区分所有権」といいます。
区分所有権者は、この専有部分を住居にしたり、あるいは売却したり、自由に利用できる権利があります。

共用部分

分譲マンションのような区分所有建物のうち、専有部分以外の部分(廊下・階段室等) 及び規約で共用部分と定められた部分(集会室等)をいう。
共用部分の権利形態は原則として区分所有者全員の共有となる。

専有部分

構造上の独立性と利用性を有することにより、区分所有法の規定により区分所有権の目的となる建物の部分。簡単に言えば分譲マンションの各戸である。
専有部分を有する者を区分所有者という。

修繕積立金

長期間にわたってマンション等を維持・保全していくために必要な修繕(外壁の補修や配管、共有部分の修繕など)を実施するため、管理費とは別会計で積み立てられるものを「修繕積立金」といいます。
分譲マンションなどの区分所有建物では、大規模な修繕に莫大な費用がかかるため、一度に多額の費用を徴収されることのないよう前もって毎月一定額を積み立てます。
積立金額は、マンションの分譲業者が分譲時に作成した「長期修繕計画」に基づいて算出したものになり、修繕の実施や積立金の運営・管理は管理組合(管理組合が委託した場合は、その委託を受けた管理会社)が行います。

管理組合

マンションなどの区分所有建物で、建物並びにその敷地及び付属施設の管理を行なうため、区分所有者全員で組織する団体のことを「管理組合」といいます。
管理組合は、最低でも年に1回、総会を開き、予算案の作成や会計報告、議題について話し合い、管理に関する計画を立てるとともに、複数の理事を選抜して実際の管理運営業務を行ないます。

米村 大子

プロフィール
米村 大子 / ハウスキーピング協会認定 整理収納AD・宅地建物取引主任者

2008年12月宅建取得・2010年9月整理収納AD1級取得。働くママとして効率よく・心地よく暮らすためのお片付けを提案2011年より整理収納ADとして活動開始。個人のお宅にお伺いし、一緒にお片付け作業をする整理収納サービスや「子どもの発達過程とお片付け」・冬休み企画「ママと子どもの机のお片付け講座」・暮らしスッキリお片付けレッスンも定期開催中!! 17歳と14歳 2娘の母。さぁトークだよ!! 「節電とお片付け」放送、Blog「札幌♪お片付けと暮らしのアドバイス

イントロダクション
現在、専門家コラムで収納カテゴリの記事を書いていますが、私自身が宅建の資格を持っていることもあり、ママ住まさんからの依頼で、住宅にまつわる様々な用語をわかりやすく解説していきます。家を建てたり、物件を探す時によく見るけれど、内容まではよく分からない用語ってたくさんありますよね。知らないより知っているほうが、グンと家づくりも楽しめます。
※掲載文は標準的な用語解釈になります。特定の土地・建物における解釈は諸条件が異なる場合があるため、各担当の宅建主任者にお問い合わせください。