第1回 間取りもインテリアの一つ

「インテリア」という言葉は、人によって様々に受け取られます。
ある人は”家具やカーテン”。ある人は”床や壁”。ある人は”キャンドルなどの飾り物。これらは、全て正解です。これに間取りという空間の構成もインテリアに含まれます。

インテリアは大きく2つに分けて考えます。イメージに関係することと、機能性に関係することです。家具の配置などは、機能性に関係していて、いくら広い居間でも、ソファとテレビの置き方がうまくいっていないケースはよく見られます。そしてイメージは特に大切です。ステキなお店はイメージが統一されていて、とても居ごこちがいいですよね!店舗はインテリアのいいお手本です。家を建てられる方は「どこのお店のインテリアが好きです」と言ってみましょう。

自分らしい暮らしを求めて

インテリアは、暮らしの上に成り立っているものです。みなさんがインテリアをステキにしたいと思うのは、日々の暮らしをステキにしたいという事。
一つずつ、コツコツと自分らしい暮らしをも求めて、インテリアを楽しんでください。このコラムでは、インテリアを色々な角度からとり上げていきます。
みなさんの”ステキな暮らし”のヒントにしていただければと思います。

川岸 敦子

プロフィール
川岸 敦子 / 二級建築士

短大卒業後、コンビニエンスストア本部に入社。インテリアの仕事をめざして退社後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー小樽校に入学。インテリア関連の会社を経て1991年に独立。母校にて、コーディネーションの講師を務めながら、戸建住宅、マンション、ホテル等のインテリアデザインの仕事に従事し、1997年インテリアデザイン会社 有限会社ブランを設立。住宅、マンションのモデルルーム、医療関係のインテリア等に携わる2001年 二級建築士を取得。小学3年生の子どもを持つ母親でもある。

イントロダクション
昨年末、事務所の引越しをしました。11年間ため込んだ、物・物・物の数々を整理しながら、次の場所では自分の為に空間を作ろうと決めました。一番最初に考えたのは、仕事をする時の”ここち良さ”。機能性はもちろん、美しさを前提に。インテリアという自分の仕事を見詰め直す、いい機会でした。このコラムでは、皆さんと一緒に”ここち良さ”を考えて行きたいと思います。