暮らしの中の様々な場面で使われる茶色。茶色にも、いろいろな種類があります。大きく分けて、2種類。もう少し細かく分けると、3種類です。第19回『茶色を極める!』でもお伝えしましたが、インテリアだけでなく、ヘアカラーやメイクでも触れることが多いのが、ブラウン系のバリエーションです。今日は、茶色のお話を、さらに掘り下げてお届けしたいと思います。
茶色は、大きく分けると『赤みを帯びた茶色』と『黄みを帯びた茶色』の2種類になります。
この『黄みを帯びた茶色』は『イエロー系』と『オレンジ系』の2種類がありますので、
『赤みを帯びた茶色』を『レッド系』と呼ぶこととし、3種類に分類しています。
図は、それぞれの代表的な色を、明るさのグラデーションをつけて表示したものです。
イエロー系は、明るく、ヘルシーな印象。カジュアルな空間に似合います。
オレンジ系は、明るい華やかさがあり、存在感があります。
レッド系は、落ち着いた印象で、上品な華やかさがあります。
それぞれの系統に、相性のいいカラーがあります。
イエロー系の場合は、明るく、鮮やかで、元気な色みです。
赤でしたらポピーレッド、青でしたらティファニーブルー、
といったキレイ色をよく引き立てあってくれます。
オレンジ系にあうのは、こっくりと深い、オトナ色です。
赤でしたら臙脂、青でしたらターコイズブルーのような、
落ち着いた華やかさのある色と相性がよいです。
レッド系は、淡い色やスモーキーな色と相性がよいです。
赤でしたらローズレッド、青でしたらラベンダーブルー。
上品な色合いがよく馴染みます。
実は、相性のいいカラーだけでなく、相性の悪いカラーも存在します。
イエロー・オレンジ系は「ピンク」が苦手です。
オレンジみのある『コーラルピンク』『サーモンピンク』でしたら大丈夫です。
これはヘアカラーがイエロー・オレンジ系の方のメイクにも通じる要素です。
チークやルージュは、オレンジよりの色がオススメです。
レッド系は「オレンジ」「イエロー」が苦手です。
黄色は、レモン色のような、やや黄緑よりの色を淡くしたものがよいでしょう。
ヘアカラーについても同じで、チークやルージュはローズ系が得意です。
ただし、紫に寄せすぎると、昭和感が出てしまうので要注意です。
いかがでしたでしょうか?
お宅の床、家具の色はどの系統ですか? 髪の色、目の色は?
暮らしの中で、茶系のバリエーションの見極めは、大事です。
茶色の種類を覚えると、インテリア、ファブリックから、ヘアメイクに至るまで、
バランスのよい配色ができあがります。
是非、身近な「茶色」を分類してみてください!
プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター
2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。
イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!