第36回 フォーシーズンカラーレッスン②

レッスン2回目の今回は、いよいよ、フォーシーズンカラーの肝! 「イエローベース」と「ブルーベース」の謎に迫ってみたいと思います。
フォーシーズンの分類で、日常的に出会わない単語の代表格が「イエローベース」「ブルーべ―ス」と呼ばれるものです。
この山さえ越えれば、春、夏、秋、冬、の分類が、ぐっと身近になります。それでいて、まったく難しくはないので、ぜひぜひ、今回のレッスンで、ベースカラーの見分け方を覚えていただきたいと思います。
 

色の温度感とは?

色を「イエローベース」「ブルーベース」に分ける要素は、『色相』です。
色相は、赤、黄、青、といった、色の種類を指します。白や黒を混ぜない純粋な色の要素のみですので、紺や水色もすべて「青」と考えてください。
すべての色相を、2種類に分類していくのですが……
これは『温度感』で分けていきます。
いったん、寒色や暖色、という言葉は忘れてください。
「青」の色相の範囲の中で「温かい青」「冷たい青」。「赤」の色相の範囲内で「温かい赤」「冷たい赤」に分けていくのです。
では、どうやって「温かい」「冷たい」を分けるのでしょう? なんとなく温かい、ではなく、判断には明確な基準があります。

温かい色と冷たい色

すべての色相の中で、最も温かい色相は「オレンジみの黄色」で、最も冷たい色相は「紫みの青」です。
この基準色相からの距離で、温かいか冷たいかが決まります。
青の色相ならば、この最も温かい色に近い「緑みの青」が「温かい青」で、最も冷たい色に近い「紫みの青」が「冷たい青」です。
緑ならば「黄みの緑」が「温かい緑」で、「青みの緑」が「冷たい緑」になります。
紫ならば「赤みの紫」が「温かい紫」で、「青みの紫」が「冷たい紫」です。
このように、色相ごとに「温かい」「冷たい」を分けて、温かい方を「イエローベース」、冷たい方を「ブルーベース」と呼びます。

まとめて見ると、「温」「冷」感がわかりやすいのではないでしょうか?
 

色相とトーン

これで色相を「イエローベース」「ブルーベース」に分けることができました。
「イエローベース」のシーズンが「春」「秋」で、「ブルーベース」のシーズンが「夏」「冬」です。
「春」と「秋」。「夏」と「冬」を分けるのは、明度や彩度といったトーンになります。しかし、こちらは綺麗に二分、とはいきませんので、それぞれのシーズンの項目でお伝えできればと思います。

まとめ

今回は「イエローベース」「ブルーベース」の見分け方についてお伝えしました。色の温度感、是非ご自身の周りにある色を分類してみてください!
次回からは、いよいよフォーシーズンそれぞれの彩りをご紹介します。カラーグループをまとめることで、空間のまとまり感が違ってきます。次回レッスンをどうぞお楽しみに!

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!