第38回 フォーシーズンカラーレッスン④


フォーシーズンカラーのレッスン、今回は、第4回目となります。
カラーグループのレッスンは、前回の「春」に続きまして「秋」です。
収穫の秋、実りの秋。紅葉の赤をはじめ、こっくりとした深い色が印象的なグループです。
それぞれのシーズンの見極め方は第1回、第2回で予習しています。もし途中で忘れてしまったら、そちらもご参照いただけたら幸いです。

秋の実りのような

秋のカラーは、「秋の実りのような」と形容されることがあります。
カラーパレットを見ていただくとわかりやすいと思いますが、秋から連想される紅葉の色や、果実や野菜を思わせる色が多いです。
紅葉の赤。パンプキンのオレンジ。マスタードの黄色。こっくりとして落ち着いた色が多く、フォーシーズンの中ではもっとも「深みのある色」が豊富なグループといえるでしょう。

ご家庭のファブリックを秋の色でそろえると、成熟した大人の華やかさが加わります。

分類の条件

ここで、秋カラーの分類条件を、チェックしてみましょう。

色の温冷感で分けた場合、温かい色とは、イエローベースのことです。
イエローベースの中で「春色以外の色」が「秋色」とも言えますし、「秋色以外の色」を「春色」と言うこともできます。
大事なのは、濁色が秋に分類されるということ。
イエローベースの中でも、濁色を含み、暗めの色が「秋の色」になります。

ベーシックカラー

さて、「茶色」の分類についてのお話をしておきましょう。
茶色は、基本的にはイエローベースの色です。黄色やオレンジの種類が豊富なイエローベースは、茶系のバリエーションも多くなります。
同じイエローベースですが、春の茶と、秋の茶は少し種類が違います。
先ほど書いておきましたように、「濁色」と「暗めの色」が、秋のトーンです。
秋色をポイントづかいする際、明るく濁りのない茶色は、少しだけ相性が悪くなります。
 

明るめの時は、サンドカラーのように、鮮やかさを落とすのがオススメです。

まとめ

秋色の魅力は、ディープで落ち着いた雰囲気にあります。上品な華やかさを楽しみたい時に使いたいカラーですね。
特におすすめなゾーンは、ベッドルームです。温かさを感じ、落ち着きもあり、それでいて華やかな空間が演出できます。
次回は、夏の彩りについてお話してみたいと思います。

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!