第19回 持ち寄りホームパーティー

何かと集まりの多いこの季節、ママ同士で集まるホームパーティーを企画されている方も多いと思います。小さなお子様がいても気兼ねなくワイワイ楽しめるのがホームパーティーの魅力の一つですが、皆でそれぞれ料理を“持ち寄る”スタイルの場合、「何を用意したら良いか?」、「手作りが苦手な場合は?」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?

私も過去に、他の人とお料理がかぶってしまったり、急遽参加が決まり、限られた時間で準備をしなくてはならず焦ったことなどもありました。そのような経験から学んだ、持ち寄りパーティーに参加する際のちょっとしたポイントをまとめました。

ポイント①パーティーの「テーマ」があれば、それに沿ったものを準備する

  • イベントに即したもの(例えば「クリスマス」や「雛祭り」等)
  • 料理のテイストを合わせる(例えば「イタリアン」や「中華」等)

ポイント②参加人数を把握する

  • 数や量の大まかな目安になる

ポイント③メニューの打ち合わせをする

  • 時にはサプライズも必要だが、誰が何を持っていくか、事前に大まかな打ち合わせ、もしくは情報を得ておくと良い。前菜、野菜、メイン、主食(パン、ごはん系)、デザートなど、担当を決めるのも一つの方法

以上三つのポイントを兼ね合わせ、自分の作り慣れたものにすることがコツです。初挑戦の凝った料理は、失敗してしまうリスクもあり危険です!また、時間が無い場合でも、工夫次第で立派な一品を準備することは可能です。(例えば、買ってきたお刺身に品質の良いオリーブオイルをかけて即席マリネにする、等。)肩の力を抜いて、まずは一品、作るところからはじめてみましょう。

~~実践例~~
同じマンションに住むママ友より、「クリスマス持ち寄りパーティー」のお招きを受け、子供2人を連れて参加することに。参加人数は大人7人、子供5人。ベジタリアン1人含む。今回は、ワインを用意してくださる方が他にいるため、ワインに合う料理をそれぞれ持ってきて欲しいとの事。他の方はラザニア、サーモンのマリネ、ローストビーフ、チーズ等を担当。

そこで私は、、

  • ポテトグラタンアンチョビ風味
    北海道の美味しいじゃがいもをたっぷり使用。子供にも人気のグラタンは、アンチョビをアクセントに加えることで、ワインに良く合う一品に。
  • アボカドのサラダ
    他の方が持ってくるサーモンに合わせられる様、シンプルなサラダに。
  • 洋梨のコンポート
    お酒を飲んだ後にもさらりといただける、ヘルシーデザート。甘すぎないので男性にも人気。前日に作りおき可能。コンポートに添える、マロンのアイス(市販)も用意。アイスは他に、キャラメル味もお勧め。
  • バゲット
    オープンしたての近所のパン屋で購入。100%道産小麦が使われた、本格的な味わいで、ワインや今回のおかずにもピッタリ。

を準備しました。会場が同じマンション内と近かったため、器などは全て自宅のものを使用し、すぐに食卓に出せる状態で持って行きました。

パパたちや飛び入り参加者も含め、最終的には大人9人、子供6人という大人数になりましたが、持ち寄った料理が集まると、あっという間に豪華な食卓が出現しました。親子共々楽しく食べて(飲んで)大盛り上がりのパーティーとなりました。

会場提供者一人に負担をかけることなく、気軽に開けるのが持ち寄りパーティーの良いところです。子供にも大人の心にも残る、楽しい時が過ごせたら本当に嬉しいですよね!

松本 裕子

プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター

国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。

イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。