第16回 配色のオキテ

20140523_01春先から既に人気のマリンテイスト。ボーダー人気も衰えていません。今日はボーダーの話題から、「配色」についての話題をお届けしたいと思います。
インテリアを選ぶときも、アイテム1つ1つもさることながら、どんな色と隣あっているか、というのも大事な要素です!

ボーダーの定番

ボーダーと言えば、やはり「白×紺」が定番ですね!メリハリのきいた配色はスッキリ涼しげです。メリハリのきいた配色は寒色系ですと「若々しさ」「スッキリ感」、「白×赤」のような暖色系だと「POPな」「楽しい」イメージになります。
これが「アイボリー×水色」のようにメリハリの度合いを少なくすると、「清潔感のある」というようなややソフトな印象に変わります。「アイボリー×ピンク」のような配色ですと、「可愛らしい」イメージになります。

配色の『強さ』

白い壁に真っ赤なソファ。白い壁に紺色のカーテン。といったような配色は、インパクトが強く空間の「主役級」の配色になります。メリハリ配色は「強い」配色です。
オフホワイトの壁にベージュのソファ。オフホワイトの壁にクリームイエローのカーテン、というような組み合わせはナチュラルな配色になります。同色系配色は「弱い」配色です。
インテリアを選ぶ時は、どうしてもアイテム1つ1つの単位で選んでしまいがちですが、「床」「壁」といったベースになる場所との「配色」は重要な要素です。
空間全体にどんな色を置いて、全体としてどんなイメージにしたいのか、を決めるのは大事なことです。

インテリア選びで大事なこと

ファッションも同じですが、インテリアでも大事なことは「どうしたいのか」というイメージをしっかりと持つことです。
「ナチュラルにしたい!」時はコントラストは強くせず、主張の強い配色は避けたほうがよいです。「落ち着いた空間に」と言っても、単色で落ち着いているように見えても、配色によっては強い個性につながり、落ち着いた印象にはならないこともあり得ます。
色単体よりも、色が複数存在することで発生する空間全体の配色としてアイテムをとらえて、例えばクッションのカバーの色もカバーだけの色では無く、「ソファの色」「壁の色」そしてリビング全体に存在する色の種類としっかり相談すると、家全体のイメージを損なうことなく、失敗の無い買い物が出来ると思います。

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!