第20回 2種類の『青』

第12回『寒色のニュアンス』でお伝えした、青のバリエーション。
今回は青の種類の見分け方の1種類をご紹介したいと思います。
夏に恋しくなる寒色の代表色、見分け方を覚えて、上手に使いこなしましょう!

『青』のいろいろ

青にもいろいろな種類があります。
水色、空色、コバルトブルー、ターコイズブルー……色の名前も豊富です。
さて、ここにランダムに並んだ青の色紙があります。

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色の分け方も種類があります。
水色のような明るい色と、紺色のような暗い色。と、明暗で分ける方法。
納戸色のようなスモーキーな色とコバルトブルーのようなビビッドな色。と、鮮やかさで分ける方法。
など、分類の仕方もいろいろあります。

『紫』よりか『緑より』か

今日ご紹介する分け方は青を『紫より』か『緑より』と、
隣接するどちらの色に近いかを基準に分類する方法です。
まずは、『紫よりの青』を見てみましょう。

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一般的な青、というと、こちらのグループの色を指す場合が多いです。
感覚としては、すべての色の中で一番『冷たい』色の仲間になります。
次に『緑よりの青』を見てみましょう。

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青の中でも、『冷たさ』の印象の少ないグループになります。

使い方

真っ白な白と『紫よりの青』は相性がよく、アイボリーと『緑よりの青』は相性がよいです。
複数のアイテムで、色を完全にそろえるのは難しいですが、同じ空間に『青系の色』を複数おく場合は、『紫より』か『緑より』か、どちらかに揃えることで、空間の落ち着きが変わってきます。

インテリアの中で、小物やファブリックとして青は活躍するアイテムです。
身の周りの『青』を分類して方向性を決めると、今後のお買いもので、色選びをする際、迷いや失敗がグッと減りますよ! 是非試してみてください。

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!