第13回 シャルドネ~キリッと酸味の辛口系~

シャルドネは、白ワインに使われるぶどう品種の中では最もポピュラーで、世界のいたるところで栽培されています。ワインにそれほど詳しくなくても、「シャルドネ」という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

香りに富み、爽やかな味わいですが、産地や造り手によって、様々な変化を遂げる品種でもあります。今回はシャルドネの中でも、王道のフランス・ブルゴーニュ産のボトルと、組み合わせる料理のポイントをご紹介いたします。

<ワイン例>

CHAB LIS Domaine Alain GEOFFROY(シャブリ ドメーヌ アラン・ジョフロワ)
原産国:フランス シャブリ地区
価格:2000円前後

シャブリは、辛口ワインの代名詞ともいえる銘柄で、フランス・ブルゴーニュのシャブリ地区で生産されています。フランスの法律ではシャブリ=シャルドネ種使用と決められており(もはや常識となっており)、ワインのラベルに品種はあえて表記されていません。ちなみに、法律ではかなり細かく定められているので、赤のシャブリやシャルドネ種を使用しないシャブリというのは有り得ないのです。

シャブリにはランクがあり、一般的なものから高級銘柄まであります。一部を除けば、ぶどうをステンレスタンクで発酵させることがほとんどで、色は薄い黄緑色、酸やミネラルの風味が強く、シャキっと、すっきりした味わいが特徴です。
これからの季節から夏にピッタリなシャルドネです。
相性の良い料理は、フランス名産の、生牡蠣(殻付)が抜群とされております。他に、和食(寿司等)、あっさりした白身魚とも良く合いますので、ご家庭ではお刺身等を使った簡単な魚介サラダと、気軽に合わせてみてはいかがでしょうか?

写真:道産そいの刺身とベビーリーフ・ミニトマトのサラダ・ピンクペッパー添え
※パックのミックスベビーリーフとミニトマト、白身魚の刺身を並べ、オリーブオイルと塩、粗びき黒しょう、レモン汁をかける。彩りに添えたピンクペッパーがポイントです。

北海道もいよいよ白ワインの似合う季節の到来です。
お庭やベランダにイスを並べて外の空気を吸いながら、簡単おつまみとワインで涼やかに過ごしましょう!

松本 裕子

プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター

国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。

イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。