川岸敦子 / 二級建築士
モデルハウスには興味があって、見に行きたいと思っているママさんは多いですよね。でも後々のことを考えるとなかなか敷居が高いという方も少なくありません。今回は、モデルハウスを見学するポイントをご紹介します。
モデルハウスに見学しに行く方の行動で一番もったいないと思うのが「立って見ている」ということ。実際の生活は家の中を立って歩くばかりではないはず。リビングのソファ、ダイニングのイス、トイレも同じです。
キッチンなら普段と同じように、お鍋を出すつもりで引き出しをあけながらしゃがんでみましょう。
“座る”や”しゃがむ”時の視界を体感することで、実生活をよりイメージしやすくなります。
どのハウスメーカーも、モデルハウスを建てるときは「理想の家族」を意識して建てています。でも、どんなところにこだわって、どんな工法で建てられていて、という詳しいことは、担当者とじっくり話してみないと分りませんよね。全く住宅に詳しくない方でも、そのメーカーとの相性が良いか悪いかを判断する簡単な方法があります。それが「人」です。モデルハウスは、自分の話に親身になって、この人ならと思える担当者に出会うための場所でもあるんですよ。
よく、モデルハウス=アンケートと考え、アンケートがあるばかりに躊躇している方のお話を耳にしますが、モデルハウスの担当者も”見に来ているだけの人”というのは分かります。もし気になるようであれば「ちょっと見るだけなんですけど」という一言を添えれば、担当者もしつこく話しかけてくることはなくなるでしょう。
逆に、聞きたいことがあるときは、どんなささいな事でも迷わず質問しましょう。本当に興味があるのに、声をかけてもらえるまで待つ方も中にいますが、ハウスメーカーによっては見ているだけの雰囲気の方には、声をかけないというケースもありますので、その場合は、自分で話しかけてみましょう。